コラム:みんなの靴自慢:Capezio K360

 
2001
posted by moriy

2004.5 moriy注:今回取り上げているBASEMENTさんはその後中野に移転してます。2001年当時、秋葉原にお店があった頃の話ということで読んで下さい。詳しくはBASEMENTさんのページで。


お久しぶりなこのコーナー、今回は「自慢」というよりは「ご紹介」です。 とくにリズムファンク系なみなさんは注目の話。

最近になってBASEMENTさんから直接「相互リンクしませんか」のお誘いメールが。ご存じの通りAirには「リンク集」というものが存在しないので、「単なるリンクではなく記事の形で紹介させてくれませんか? できれば写真も撮らせてください」とお願いすると、こころよくオッケーしていただきました。

で、行ってきました秋葉原。

お店の場所や連絡先はBASEMENTさんのホームページに詳しいのでそちらをご覧いただくとして、地図どおり三和銀行の角を曲がるとこんなお店。

BASEMENT外観

見てのとおりこのお店、本来はメンズのアウトレットストアであります。店内ではスーツやネクタイ、マフラーやコートがセール中。

応対してくださったのは藤井さん。さっそくそのCapezioの靴を見せていただきました。

K360

このk360、あのSavion Gloverが使っているということでダンサーの間では有名な靴。基本的にはオーダーメイドで作るもののようですが、こちらでは複数のサイズを揃え、Tapsまでついた状態で売っています。試着してのサイズ確認もできるのがありがたいところ(前もって連絡して予約した方がいいと思います)。

わたしも去年(2000年)、いろんな人に頼まれて40足くらいアイリッシュのjig shoesの個人輸入しましたけど、足のサイズってまちまちで、cmだけじゃわからないんですよね。

見えないところに凝っている

中敷きはペーズリー柄。柔らかめの素材。

チップとすべり止め

TapsはTeleTone。いままではこの段階まで加工されたものを輸入されていたそうですが、これからは素の靴だけ輸入して、Tapsは国内で加工するようにされるとか(実はこのへんがプロのノウハウ)。

かかとのアップ

ヒールは革の積層。この靴に限らず(=他のお店で買ったものも含め)、BASEMENTさんではタップ靴の修理・加工全般を受け付けています。ただし実際に修理して直るかどうかは場合によるので、とりあえず相談して、見積もりを取ってくださいとのこと。

もちろんパピヨンみたいなお店でも加工をお願いすることはできますが、場合によってはダンス専門店でないことで逆に柔軟な対応をしていただけることもあるかもしれません(これはお話を伺ったときの印象ですので、実際どうなるかはその時にならないとわかりませんけどね)。

靴の裏全体

ソールの全体図。ソールの革は、リズム系の人が喜ぶガチガチに硬い素材を使っています。Tapsをつけなくてもタップ音が出せそうな感じなんですが、この素材感は伝わりますかね?

そもそも、なんでメンズアパレルのお店がタップシューズなんぞを取り扱うようになったのか、というと、藤井さんが個人的にお知り合いだという、ダンサーのみすみゆきこさんからのリクエストがもとになっているそうです。

普通の業者が販売したら3万円は決して下らないだろうという商品が、現在25,000円。欲しい人には非常にありがたい価格。特に宣伝もしていないのに、ダンサーのクチコミで密かに広まって、次回入荷分(約30足)はほとんど予約だけで完売状態だそうで。

01.1.27追記:すいません、「予約」という記述は不正確でした。正確に言うと「すべてフリーの在庫として販売しております。入荷次第、名前の登録を事前に頂いたお客様に個別に、いち早くご連絡、(電話・email等)差し上げております。一部、色の指定、サイズの指定を頂いたお客様には予約を受けておりますが、この場合キャンセルが出来ないことを事前に確認させて頂いております。」とのこと。つまりこの登録だけで相当の数になっているということですね。藤井さん、フォローありがとうございました!

BASEMENTさんは業務上、海外の素材や衣料の輸入における関税や配送のノウハウがあるので、それだけでもある程度のコスト面でのメリットがあるそうなのですが、数が集まればもっとうまく回るかもしれません。基本的に藤井さんのご厚意から始まっている企画ですので、ビジネスとしてこのまま続けていただけるように(無理して買うことはないですけど)なったらいいなあ、と思う次第。

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