コラム:みんなの靴自慢:HALMOR Flexi w/nails
まだまだ続いているこのコーナー、今回は久しぶりのアイリッシュハードものであります。
シューズの個人輸入、最近はもっぱらAntonio Pacelliさんにお願いすることが多いのですが、ちょっと人に頼まれてアイルランドのTulbot Dance CentreからHALMORというブランドの靴を買う機会があったので、写真だけ取らせてもらってご紹介します。
HALMORのシューズはチップが3種類選べるようになっていて、Blue(おそらく樹脂)・Diamond(ファイバー?)・Nails(釘)という名前になっています。「『クギ』ってなんだ?」と思って、値段を聞くとあんまり高くない(Blue<Nails<Diamond)ので、注文してみました。
で、これ。
なんとなくフラメンコのシューズっぽく、靴底に直接クギが打ってあるようなものを想像していたのですが、実物はそうではなくて、トゥピースをつけた上でそのピースにクギがびっしり。手間代が相当かかりそうな気がするんですけど・・・。
自分で履いたわけではないので音はわかりませんが、見た目凶暴そうな感じしますね。
ヒールの部分はクギではなくネジ止め。交換しやすそうですけど、それ以前にやたらすり減りそうな材質。
これ、ストラップの受け側のアップ。作業効率を追求した一筆書きソーイング!
うわ、すげー手作り感覚あふれる縫い目! 丸い穴はおそらくリベット用なんでしょう。(じゃ、なんでリベットにしないんだ?)
(2001.3.29追記)KOKOさんからフォローのメールいただきました。ありがとうございます!
釘うち、はステージダンサー用ですね。遠い昔は、革靴に(減らないための)金属チップや釘打ってたのが、タップ靴やジングル系のもとになったわけじゃないですか。でも、アイリッシュダンスのコンペでは、基本的に金属をつけるのは禁止。もしくは喜ばれないそうです。なぜなら人工的なもので、技術をごまかそうとしていると考えられるからだとか。同じ考え方で、ヒールが外に膨れているのもナニだとか。
上のリベットの件も、フツーはリベットだとか。個人的には縫った方が丈夫なんじゃないかと思ってますけど、どうなんでしょう?